夏の終わりのゼリー
すでに秋の気配が漂いはじめたフィンランド。こちらの夏は、日本の蒸し暑さに比べたら気温もそれほど高くならず、湿気も少ないので過ごしやすいのだけど、夏の終わりから秋の始まりの季節の変わり目は、やっぱり少し体がダルくなり疲れ気味になる。
夏はフィンランドの市場にもいろいろな種類の果物が出回り、嬉しくなってついついまとめ買いして食べきれそうもないと思った時は、コンポートにしたりするのだけど、実を食べた後に残るシロップも何かに使えないだろうかと、いつも捨てるのは惜しくて冷蔵庫にとっておく。
ある日、これをゼリーにしたら使いきれるし、今の時期に豊富なベリー類を入れたりすると見た目もきれいでよいかもと思い、ネットでいろいろ見ていたら、サイダーのゼリーというのを見つけた。
さっそくゼラチンを入れて冷やし固め、フォークですくってクラッシュゼリーにして、杏コンポートの残りシロップで作ったゼリーの上に2層にし、桃やベリー類と一緒にグラスに盛りつけてみた。サイダー部分は、ほんのりと炭酸のシュワシュワが感じられて、喉ごしもよかった。
いつもは炭酸はノドが痛くなると言って飲めない冬馬も、ゼリーにすると食べられた。炭酸は疲れによいと言うのもあるのか、夏の帰省から戻った後、体調を崩していた夫が一番喜んで食べていた。
ゼリーはだいたい液状のものなら何でもゼラチン粉で固めて簡単に作れるので、サクランボのコンポートの残りシロップにブルーベリージュースを足して作ったゼリーに、ヨーグルトとコンデンスミルクを混ぜた濃いめのゼリーをのせたものも作ってみた。いろいろ組合せを変えて2層にすると、ちょっとした味の違いが楽しめる。
夏バテ気味の時にも、これならすんなり喉を通ってお腹にもたれないので、夏の終わりにもよさそうだ。
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