ルイジアナ近代美術館
今回のデンマークの旅で私が一番行きたかった所は、コペンハーゲンの中央駅から電車で40分位の郊外にあるルイジアナ近代美術館。
こじんまりとした入り口からは想像がつかない程、館内は渡り廊下で奥まで繋がっており庭園が広がっていた。オーレンス海峡を臨む見晴らしのよい美術館は、アレクサンダー・カルダーの動くモビールオブジェが存在感を放っている。
緑いっぱいの庭園内には、自然の中に溶け込むようにヘンリー・ムーアの彫像作品などが点在していて、館内には所々にドアがあり屋内と屋外は自由に出入り出来るオープンな作りで、順路など気にせずに自由自在に展示物を見ることが出来る。
庭園を背景にしたジャコメッティの彫刻も、一枚の絵画のように美しい。
展示作品は多岐に渡り、絵画、彫刻、映像などかなり膨大で全てを見るのにたっぷり時間がかかるのだけど、抽象的な現代アートやインスタレーション作品は、子供も楽しんでいて、美術館だとすぐに飽きてしまうかも…という心配はいらなかったようだ。
野外には巨大なピラミッドのようなオブジェもあり、子供達は登ったり降りたり走り回ったり、裏手は森に囲まれていて、長い滑り台で遊べたり、昔からそこにあったような朽ちた大木で作られた橋の作品など、自然丸ごと展示物といった印象で、思っていた以上にスケールの大きな美術館だった。
小高い丘の上ではピクニックを楽しむ家族連れも多く、人々の憩いの場としても親しまれているようだった。
こちらの美術館は、予想以上に素晴らしかったので、ぜひまた再び訪れてみたいと思った。
駅から美術館周辺は家々が立ち並ぶ住宅地で、歩く道すがら、よく手入れのゆき届いた庭や伝統的な家屋を見るのも楽しかった。デンマークの一軒家はフィンランドとはかなり異なっていて、一階部分まで覆うような三角屋根に出窓がついていて、半地下部分に玄関があるような作りだったり、煉瓦作りが多く日本の茅葺きに似た屋根のある古い家屋も風情があった。
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