ラーヌヤルヴィの村へ
今回の帰省では、ロヴァニエミから60km離れたラーヌヤルヴィの村に住むKippisちゃんの家にも訪ねた。
途中でトナカイが道の真ん中にいて、見ると沢山集まっていた。Kippisちゃんの話では、今はトナカイの追い込みの時期で、一度集めて選別してまた離すのだそう。ラップランドのトナカイは野生ではなく、全頭ちゃんと飼い主がいるけれど、普段は放牧されている。
森が続く道をひたすら車で走ると見えてくる、集落の中にある学校が彼女たち家族の住む家。
会うのは昨年ヘルシンキの我が家を家族で訪ねてくれた時以来だけれど、彼女たちの住む村へ行くのはもう3年ぶりくらい。
久しぶりに会って話も弾み、旦那さんA-Jさんお手製のとっても美味しい黒豆納豆やKippisちゃんの美味しい手料理とお菓子をご馳走になった。大きな機織り機や糸紡ぎ機もあって、草木染めした毛糸も沢山おいてあり、手しごとの世界も家のそこここに。
ブログではいつも見ていた、A-Jさんが自分で建設中の家も見せてもらった。
思っていた以上に大きくてしっかりとした家は、昔ながらの製法で作られ、いろいろ昔の知恵が詰まっていた。
さらにエコハウスにする計画で、屋根に設置するソーラーパネルも置かれていたり、他にも風力を使った自家発電など、夢はどんどん広がっているよう。彼女たち夫婦のすごいところは、夢で終わらせずにどんどん行動して実現してゆくところ。
村に来るといつも思うことは、本当の豊かさってなんだろう、ということだ。
この村に住むということは、不便なこともいろいろあるだろうけれど、そこから何かを生み出してゆく逞しい力のようなものを、いつも彼女達から感じるのだった。
子ども達は最初久しぶりで人見知りしていたけれど、冬馬とあんじん君は特に男の子同士遊びはじめてすっかり打ち解けていた。じゃれあって遊んでいるうちに行き過ぎて泣いたりもしていたけれど、よっぽど楽しかったらしく、ヘルシンキに戻る際には、もっと居たかったとしきりに言っていた。一人っ子の冬馬には兄弟がとても新鮮だったよう。
お姉ちゃんのことりちゃんは、すっかり女の子らしく大人っぽくなっていて、絵が上手で創作が大好き。真ん中の男の子あんじん君は、自分でナイフをつかってかぼちゃをくり抜いたりとワイルドな面もあって逞しい感じ。末っ子のこゆきちゃんは、皆が騒いでいても一人で歌を歌っていたりマイペースで、自分の世界をもっている感じ。
3人兄弟それぞれに個性があって、見ていて楽しかった。
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