フィンランドでおせち作り 2015年
明けましておめでとうございます。
ロヴァニエミから帰宅後、今年のおせち料理は、体調が思わしくなかったのでパスしたかったけれど、帰省前に品切れを予想して、すでに様々な日本食材や野菜類を買い込んでしまっていたので、それらを無駄にしたくない一心で、フラフラしながら台所に立った。料理し始めるとけっこう熱中してしまい、一日中立ちっぱなしで疲れたものの、作り終えた時には咳や頭痛などはすっかり吹っ飛んでいた。
いつもの、お雑煮、お煮しめ、酢れんこんなどを作り、あとは手に入れておいたカマボコや黒豆、塩茹での海老を買って来た。
福島のおせち料理でよく食べる、青豆と数の子を合わせた「数の子豆」は、今年は冷凍の枝豆が手に入ったので代用。数の子は無理だけど、黄色でつぶつぶした卵のようなものがこちらのスーパーでも売られているので、それを合わせたら見た目はちょっとそれらしくなった。このつぶつぶ、フィンランド語の名前を見ると魚の卵ではなく海藻らしいのだけど、どういうものなのかよくわからない。ちゃんとレモンで塩味もついているので、和えるだけで簡単。味も「数の子豆」に似てる…と言えなくもない。
他に今年は栗きんとんも作った。フィンランドでも秋に少しだけ栗が出回るので、その時に甘露煮にして冷凍しておいたので、今年はなんとか作ることが出来た。くちなしの実は手に入らないけれど、サツマイモをオレンジ果汁で煮ると色がつくという、知恵袋的情報を見てやってみたら、けっこうちゃんと黄色くなった。
今年は、妹が日本からお餅を送ってくれて、お店でもいろいろ手に入ったので盛るだけのものも多く、短時間で何種類もお皿を埋めることが出来て助かった。
冬馬は食べないかも…と思っていた、「数の子豆もどき」は意外に好評で、沢山食べてくれた。一方これは好きだろう、と思っていた栗きんとんは、見ただけで最初拒否されガックリきたが、私が食べているのを見てイヤイヤ一口味見したらイケル!と思ったらしく、後からパクパクもっとないの?と聞いてくる程食べた。
夫はというと、フィンランド人にしては初めての日本食材でも大人しく受け入れて食べる方なので、一応一通り全部食べていたが、頭の中では「ナンダっ!?コレワっ??」と渦巻いているのが表情からわかる(苦笑)。それでも付き合って食べてくれるので、ありがたいけれど。
海外で材料も揃わないし、家族も日本人じゃないし、作らなくてもまったく問題ないおせち料理だけれど、日本のお正月気分を少しでも味わいたいという、悲願にも似た気持ちが私におせちを作らせる(笑)。
移住してからすでに6年日本でお正月を過ごしていないけれど、いつか冬馬にも本当のお正月を味わってもらいたい、と思ったりもする年の始め。
今年もよろしくお願いします。
- 関連記事
-
- 帰郷 (2015/07/04)
- フィンランドでおせち作り 2015年 (2015/01/05)
- 春の日に想うこと (2014/04/16)
2015.01.05 | Comments(12) | 日本を想う/福島を想う
