一歩前へ
ずいぶんとブログの更新が滞ってしまいました。
この1か月近く一人でせっせと動いていたプロジェクト(?)がありまして、以下その事を書かせてもらいます。
フィンランドに移住してから、この地で自分がやりたいことって何だろう…とずっと考えていたのですが、息子が先月からKerho(プレスクールに上がるまでの子供が集まって遊ぶ場所)に週2回午前中だけ通い始めた事もあり、少しだけ前に進んでみることにしました。
以前からフィンランドはじめ北欧のアンティーク食器や雑貨に興味があり、現地に住み始めたこともあり自分で探し求めて日常的にも使うようになり、その延長線上にいつか日本へ向けてお店を開いてみるのもいいかも、と思っていました。3.11が起こるまでは…。
震災後、故郷福島の現状を目の当たりにし、そこに住んでいた家族の暮らしも変化をせざる得なくなり、私の小さな希望などほとんど全てが根底から変わってしまいました。
それまでの考えがとても虚しく、意味のない事に思えて仕方ありませんでした。
あり余る程すでに充分物質的には豊かな日本へ向けて、今ショップを開くことの意味はあるのか?本当の豊かさとは何なのか?ということを何度も自問自答しました。
そんな時思い浮かんだのは、私が移住前まだ旅行者としてフィンランドに惹かれ何度も訪れるきっかけとなった北カレリア地方でした。
その地ではじめてフィンランドの手仕事に触れ、温かな魅力を感じた事を思い出し、フィンランドのハンドクラフトも少しづつ紹介していけたら、という新たな目標が見えてきました。
使い捨てではない、時を経て長い間使いこまれてゆくもの、人の手で時間をかけて一つ一つ丁寧に作りあげられたものたちを、手にとって作り手の思いを感じてほしい…そんな思いをこめて、北カレリア地方に昔から伝わる手刺繍をほどこしたリネンのハンドタオルの名前を店名にしてショップをオープンしました。
北欧のアンティーク雑貨と手仕事の店『Käspaikka -カスパイッカ- 』をどうぞよろしくお願いします!
お店を開くにあたり、自分に少しでも出来る事として、子ども達を放射線被爆から守るために『Save children from radiation』というコーナーを設けました。
3.11の震災時に起きた東京電力福島第一原発事故により、今なお被爆にさらされている子ども達とご家族のために、放射能測定器を購入し運営しているプロジェクトへ継続して支援を続けていきます。
こちらのコーナーもぜひのぞいて見てください。
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