里山へ戻ったお父さん

もう70年も生きてきたんだし、特別悔いはありません。我が家が最高です。

今クロッカスが咲き始め、裏山は旧道まで福寿草が咲き乱れて、幸せな気持ちでいっぱいです。

今日は菜の花ご飯を作って美味しいので、これからフィンランドに届けましょうか?



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新潟へ避難したはずの父が、山奥の家へ舞い戻ってしまった。


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福島で生まれ育って、結婚して家庭を持ち、子供を育て、孫が生まれて、
これまで一度も福島から出たことのなかった父。

放射能で水が汚染されていても、原発がこれ以上ひどい状態になっても、
もうどこへも逃げるつもりはないと言う。
自分の家で人生の最後を終えたいと言う父。


またもし大きな余震があったら山奥の家は孤立する恐れがあるし、
地震で湯沸かし器も壊れ風呂にも入れないというし、
持病の薬はちゃんと手に入るのだろうか?
できれば、もっと安全な場所に避難していてほしい…
いろいろな言葉が頭に浮かんできたけれど、もう何も言えなかった。


それが父の選んだ幸せなのだから。

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きっともう里山にはフキノトウが顔を出しタケノコの芽も出て、

父は庭の畑を耕しまた新しい花の種を撒き、

これまでと何も変わらない田舎のありふれた春が訪れるだろう。


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「アレクセイと泉」という映画を思い出しています。


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2011.04.03 | 日本を想う/福島を想う

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