10年目のル・クルーゼ
最近かなり暖かくなってきていたので、このままいくかなぁと思っていた甘い考えを裏切るように、一夜で外は一変してまた銀世界に逆戻り…。あいかわらず冬が続いているフィンランド。晴れた日程気温は下がって歩いていると顔がキンキン痛い…。冷え込む晩はコトコト煮込み料理を作ることがまだまだ多いです。そんな日に我が家で大活躍なのがル・クルーゼの鍋(略してルク鍋)。
私がルク鍋を初めて手に入れたのは、もう今から10年以上も前になりますが、パトリス・ジュリアン氏のキッチンに影響され、それだけで自分の安アパートの台所が、おフランス風に洒落た雰囲気になったような気がして1人悦に入っていたっけ。そうだ当時私はフィンランドではなくフランスに住んでみたかったんじゃなかったっけ…?。最初のFだけ一緒だけれども(笑)
その後フィンランド移住の際にも嫁入り道具にしてはずいぶん年期が入ってるけど、そんなところも自分と同じかと一緒に連れて来たサフランイエローのルク鍋。大切に使っていたので年数の割に外側はけっこうピカピカだけど、内側は長年のうちに焦げ付かせてしまったりで、すっかり底が黒ずんでかなりのくたびれ具合…。
これを手に入れた当時は一人暮らしだったけど今は家族となり、食欲旺盛の冬馬のことを考えると今までの大きさの鍋ではとても足りないと思い、10年ぶりに一回り大きいサイズを新調。ルク鍋2号が仲間入り。
鋳物鍋の特徴である、ずっしりとした重さが私はけっこう嫌いじゃない。このお陰で中火くらいでも熱のまわりがよく、煮込み料理がほどよく仕上がる。火を止めてからもコトコト煮込んでくれて、出来上がってからもかなり長い時間冷めないから、スープなどずっと温かく飲める。
このままオーブンに入れることもできるから何時間も煮込みたい場合などは、鍋ごとオーブンに入れてしまいます。蒸篭で蒸し物なんかも蒸し板をセットして全部ルク鍋一つですませてしまう。我が家で一番活躍している鍋といえるでしょう。
そして鍋ごと食卓にどーんと並べてしまってもいい感じな外見も好き。
どーん。
カフェで食べて美味しかったトマトスープを作ってみました。トマトとオレンジと生姜という組み合わせがちょっと新鮮。生姜入りだと温まるし。鶏肉と残り野菜のズッキーニや紫キャベツも入れたら、なんだか微妙な色あいになってしまったけど…。スープを作るといつもついつい一度にたくさん野菜を取ろうと具沢山になってしまう。最後にスメタナクリームも加えたら濃くがでました。寒い日にはちょっと濃厚なスープが飲みたくなる。
台所はカラフルに楽しくお料理したいので、色柄つきの料理道具が好きな私。
二つ目のルク鍋はどうしても自分の好きなサテンブルーのがほしくて、さんざん日本のネットショップを探しまわった。もしかしてフィンランドの方が見つかるかもとこちらの店にも行ってみたけどガッカリ…。置いてある色数もほんの少し。ま、フィンランドでこういうのはいつもの事なのですが…。色は豊富だわ割引率もすごいわで、ほんと日本の店って偉大だ。こうして帰国するたび数々の調理道具を持ち帰ることになるのです…。
気に入った道具に囲まれていると毎日の家事もちょっとやる気がでます(笑)そしてお気に入りの道具は大切に長く使えるようにと手入れもまめになりますね。
ルク鍋1号も、まだあと10年は使い続けるぞ!と思っております。
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2011.02.12 | Comments(21) | 可愛いもの/好きなもの
