世界各国のお洒落ゴコロ
週末に、たまに冬馬を遊ばせに行っていた児童館のような所でカルチャー週間と題して、ヘルシンキ周辺に暮らす世界各国出身のママとベビー達が集まり、歌ったり踊ったり各国の料理を食べたりという集いがありました。
フィンランド人の踊るフラダンスを見たり、アフリカの歌を聞いたり、パキスタン人?インド人?の踊りを見たり。日本の踊りもやってと言われたけれど、何を踊っていいのやら?盆踊り…なのか…?
こんな時ぱっと踊れるノリの良い他の国の人達は、日頃から踊る習慣があるんだろうなぁと思ったり。
この日は、できれば自国の民族衣装を着てくださいということで、私も久々に着物を着てみました。
今回もまた汚れても安全(苦笑)な洗える会津木綿の着物と、帯は秋らしく大菊の柄。これは祖母の形見の着物を帯に作り替えたもの。
フィンランドでも花束に時々菊が入ってたりするのですが、大菊はないので、こういう古典的な柄は和の雰囲気が出ていいかなと思います。私の実家の方では秋になると菊祭りがあって、菊というと地味なイメージがあるかもしれませんが、厚物などの大輪の菊はとても華やかで美しいものなのです。
民族衣装好きとしては、それぞれの国の衣装が見られて楽しかった。地元(?)フィンランドの民族衣装も各地方によってそれぞれ異なり、頭に布を被っていたりエプロンをしてたり、刺繍がたっぷり入ったブラウスなど可愛かったなぁ。他にはペルーの民族衣装が以前からすごく好きなので実物が見られてよかった。山高帽に刺繍がたっぷり入った鮮やかな原色のマントやスカートと見ていて楽しい。
残念ながら子連れ+着物で余裕がなくて集合写真くらいしか撮ることができなかったのですが…。もっと細部の飾りなんかも詳しく撮らせてもらえばよかった。
他の国の衣装を見ていると、基本的に洋装や布を巻きつける民族衣装は現代とそれ程かけ離れた装いじゃないから、着替えも簡単だし廃れないのかも…とも思ったり。
和装はやっぱり着るのが簡単にはいかないし、現代の生活の中ではどうしても動きにくい…。昔の人はよくこれで毎日生活してたもんだ…。
でも、日本の民族衣装はやっぱり着物なんですよね。今時の日本の若者はスタイルの良い人もかなり増えたと思うのですが、フィンランドで暮らすようになってつくづく思うのは、やっぱし欧米人は手足が長くフォーマルなドレスなんかが普通に映える。それと比べてしまうと日本人の洋装は…という感じはやはり否めないわけです。
各国それぞれに工夫を凝らした、その国独自の装飾や色彩、様式があって、その中でどの国とも似ていない日本独特の美意識のようなものが、やはり着物にはあるんじゃないかな、とも改めて思ったのでした。
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2010.10.24 | Comments(20) | 日本を想う/福島を想う
