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ダーラフローダ

ダーラナ地方に旅することがあったら、訪れてみたいと思っていたダーラフローダ村にあるプチホテル「Dala-Floda Värdshus」。念願叶って、今回泊まることができた。

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ホテルの敷地内にはコテージが何棟か点在していて、食事は母屋にあるダイニングルームで食べる。

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私たちが今回宿泊したファミリールームは離れにあり、その名も「フローダ」という名前の部屋で、民族博物館などで見かけるようなダーラナ地方で昔使われていた箱型の木製二段ベッドが2台移築されていて、伝統的な織物で作られたカーテン付きなのも雰囲気満天。

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宿の中はあちこちにスウェーデンの古民芸、クールビッツ模様が描かれた家具、伝統的な手織物のタペストリーなどが置かれていて、北欧の手工芸やアンティークに興味がある人はかなりテンションが上がると思う。宿は近代的なホテルというよりも、古民家の宿という感じだ。

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宿泊は朝食付きで、希望すればディナーも予約出来る。私たちは2晩とも予約した。スウェーデンで初めてオーガニック認定されたホテルらしく、地産の食材を使った料理は素朴だけれど滋味溢れ美味しかった。

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朝食も手作りグラローラや北欧ではお馴染みの何種類かのヨーグルトやベリー類、パン、サラダなどの他に、養蜂までやっているらしく巣箱から取ってきた巣枠ごとテーブルに置かれていて、お皿に溜まっていた蜂蜜をスプーンですくってハーブティーに入れて飲んてみたら、あー美味しい!こういう演出もとても素敵だ。

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オーナーのマダムが手作りしたドライフラワーを輪っかにぐるりと飾って吊り下げた燭台もとっても素敵で、自分でも作ってみたくなった。

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丹精込めたホテルの庭もターシャの庭みたいで、手を入れすぎない野花のままの感じがとっても好み。リンゴの花の甘い匂いに誘われて散歩していると、猫が。ダイニングルームでディナーを待っている時にふと窓の外を見ると、猫のための外階段が取り付けてあり、猫が屋根からトコトコ降りて来た。ホテルのマスコットのように可愛がられているようだった。

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周りは湖と森だけでとても静かで落ち着く。
この辺りの家はみなファールンレッドの赤い木造の家で統一されていて、景色も美しい。
フィンランドに移住する前は毎年のように訪れていた、北カレリアの村をふと思い出し、もう何年も訪れていないな…と思った。カレリア地方はフィンランド人の原風景とよく言われているけれど、ダーラナ地方もスウェーデン人の心の故郷と言われているのがよく分かる気がした。

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2019.07.25 | スウェーデン

カール・ラーション・ゴーデン

今年の夏の旅は、6年ぶりにスウェーデンへ。車ごとフェリーに乗船して、ストックホルムから北西にひた走り、ずっと行ってみたかったダーラナ地方へ。

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まずはじめに行ったのは、SundbornにあるCarl Larsson-gården(カール・ラーション・ゴーデン)。スウェーデンを代表する画家Carl Larssonのアトリエ兼住居が今も残されている。

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邸内は撮影禁止のため、あとから写真で見ることが出来ないのは残念だけれど、この旅に出る前に偶然にもフィンランドの蚤の市でCarl Larssonの邸宅や子供たちを描いた絵本のフィンランド語版を古本で見つけていたので、それを後から眺めて余韻に浸っている。邸宅内を見るにはガイドツアーに必ず参加する必要があり、スウェーデン語での解説は言ってることがほとんど分からなかったので、先に見つけたフィンランド語版の絵本はかなり役にたった。

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夫人のカーリンが手がけたというインテリアは、窓に嵌められたステンドグラスやランプ、自らデザインした椅子やテーブルなどの家具に至るまで、素朴な美しさの中に独創性もあり、とても素敵だった。

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中でも手作りの刺繍たっぷりのクッションや手織り物、家具などにも描かれていたダーラナの伝統的な植物模様Kurbits(クールビッツ)が陶器製暖炉の表面のタイル一つ一つにもびっしりとハンドペイントで描かれていたりする所は、元はカーリンも夫と同じ画家だっただけあり、暮らしに根ざしたアートとクラフトにその才能が開花したようだった。

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いくつも小さな部屋がある昔の邸宅なのだけど、居間から窓辺に続く部屋は一段敷居を高くして変化をつけていたり、中には隠し部屋のような場所や来客の様子を二階から見下ろせる覗き窓があったりと、ちょっとしたカラクリ屋敷?のような作りも面白かった。各部屋のドアに子供達一人一人の肖像画が描かれていて、家族愛を感じた。
窓辺には植物の鉢が並び、織り機には織りかけのラグが掛かったままになっていて、今さっきまでそこで暮らしていたような気配が残してあり、当時のままに保存されている展示の仕方も素晴らしかった。

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カール・ラーションは日本の美術にも大変関心が高かったようで、書斎には浮世絵や小さな観音菩薩の像が飾られていたのも印象深かった。19世紀頃なのに日本へ行ったことがあるのかと思ったら、以前留学していたパリから様々な東洋の骨董品などを取り寄せていたらしい。最後にまわったアトリエだけは、さすがに画家らしく邸内の中でもかなりの広さを占める大きな部屋で、イーゼルに掛けられたままの絵や壁一面の大きな作品は大迫力だった。

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邸宅の周りの風景も昔とほとんど変わっていないのではないだろうかという感じで、ダーラナ地方特有のファールンレッドと呼ばれる銅を含んだ塗料で塗られた赤い壁の可愛らしい家と長閑な景色が広がっていた。

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2019.07.23 | スウェーデン

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