10年ぶりの着物
フィンランドへ移住して早10年。日本から苦労して持って来た着物を着ることはほぼなく…本当に箪笥の肥やしとなり果てていたのが、やっと日の目を見た。先日、久しぶりに着物を着る機会があり、次はいつ着られるかわからないので記録としてここへ残します。
この日はとあるパーティへ出かけるので、色留袖に唐織の帯で。色留袖といっても紋は入っていないので、訪問着くらいの格。帯もたぶん丸帯を仕立て直したものなので名古屋。どちらも戦前のアンティークもので、ピーコックグリーンの着物の色は珍しいので探したもの。襟はビーズ半襟をかけて、バッグもヴィンテージのビーズ。帯締めは最初は金糸入りのを締めたけれど、改まり過ぎな気がしたので、結局アンティークの黒水晶の帯留に真田紐で落ち着いた。
うーん…年齢を考えると、もう少し抑えめの組み合わせの方がよかったとは思うけれど、フィンランドへ来るときにかなり処分してしまったので、もう小物や帯も合わせられるものがないのだった。さすがに10年前と同じようなコーディネートには無理があるよね…。
ずっと着ていなかったせいもあり、着付けもなかなか上手くきまらず。出産後太って体型が変わってしまったのもあり、帯も短くて困った。写真に撮ると客観的に着付けの注意点が分かる。それでも何度か練習しているうちに着物の楽しさが蘇って来て、ああ着物の世界はやっぱり楽しいなぁと思ったのだった。
でもまたなかなか着る機会はないだろうな…。
