クリスマスのハム Joulukinkku
フィンランドではクリスマスのメイン料理に豚肉のハムを食べます。
今年は、はじめて自分でクリスマスのハムを作りました。
出来た状態でも売られていますが自分で焼く人も多く、クリスマスの時期になると何kgもある豚肉の塊がお店に並びます。
我が家は3人家族なので食べきれないこともあり2kgと少量サイズを買って来ました。
スーパーなどで肉と一緒に売られているハム専用の耐熱性の袋に入れて肉の内部温度がわかるようにブスリと温度計を刺し、100度前後に温めたオーブンに入れて肉の内部が80度前後になるまでじっくり時間をかけて焼きます。焼き上がったらマスタードと今回はアーモンドパウダーを表面につけてさらに250度のオーブンで10分位焼きました。フィンランドのマスタードは甘めで種類も豊富。うちではコニャック入りのマスタードを塗り、仕上げにクローブを刺して焼きました。
さらに肉が焼きあがった後、ビニールにたまった肉汁とマスタード、蜂蜜、リンゴのマーマレードと生クリームを煮詰めてソースも作りました。このリンゴ風味のソースは、豚肉にとても合います。沢山できたので、普段豚肉料理やマッカラ(ソーセージ)を食べる時にも使ってみようと思います。
義母に途中で電話をかけて聞いたりしてなんとか失敗せずに完成。
他にフィンランドのクリスマス料理というとLaatikkoというキャセロール料理があり、にんじん、じゃがいも、Lanttuという黄色っぽいカブの3種類をマッシュして、それぞれ卵やクリームなどと一緒に焼いたものを食べます。これが私も含め家族全員あまり食べない…。私はLanttuとジャガイモはわりと好きですが、ニンジンは苦手。そんなわけで少量だけ買ってきたのですが、それでも食べきれず。
サラダはRosolliというレッドビーツの酢漬けが入ったものがあります。これにサワークリームのようなソースをかけたりもしますが、クリームを使う料理が多く胃がもたれる感じなので、我が家はいつもクリームなしです。逆にさっぱりしたものが食べたくなるので、カリフラワーの酢漬けやパプリカの塩麹漬けなどを作っておきました。
他にGräävilohiというサーモンの塩漬けやRiisipuuroという甘い米粥なんかも食べます。
そしてクリスマスのケーキは、今年はTaatelikakku デーツ(ナツメヤシ)のケーキを食べました。デーツのケーキはフィンランドではとてもオーソドックスなケーキ。見た目も味も一見ブラウニーっぽい感じですが、デーツは果物なのでビタミンCと繊維質が多いそうです。これは家族全員大好きなケーキ。見た目は地味ですが、味は濃くがあって美味しいです。
冬馬の一番の楽しみはやはりこれだったようです(笑)。
フィンランドのクリスマス料理は、とくに凝ったものはなく実に質素。
冬が長く厳しいため色々な種類の作物が育たないことと、質実剛健というお国柄もあるのかもしれません。
2013.12.29 | 料理
