奥会津にて
日本滞在中は新潟から奥会津へも足をのばして来ました。
旧南郷村にある、以前から一度訪れてみたかったゲストハウス「ダーラナ」へ福島から妹の夫も合流して家族全員で宿泊しました。
ゲストハウス「ダーラナ」は東京・六本木にある北欧料理レストラン「リラ・ダーラナ」のオーナーが、会津の伝統的な古民家である”曲屋(まがりや)”をスウェーデンのダーラナ地方の田舎屋風に改装して作り上げたもので、茅葺き屋根と漆喰の白い壁、大きな朱色のダーラヘストが佇む外観、和洋折衷の独特の風情が落ち着く宿でした。
部屋は洋室と和室とあり、私達家族と妹家族、父とで3室使わせてもらえました。
約150年前に建てられたという家の天井には太くて頑丈そうな立派な梁が張り巡らされており、夜になると今も使われている囲炉裏に火が入り、冷え込む夜も家中暖かで、囲炉裏を囲んで宿泊客同士でおしゃべりしたり、ほっとする空間でした。
広い畳敷きの和室で子供達が父とわいわい遊んでいる姿を見ていると、子供のころ夏・冬休みになると農家だった祖父母の茅葺き屋根の古い田舎家で過ごしたことを思い出し、とても懐かしく感じました。
食事は朝夜と付いていて、料理人であるオーナーが腕を振るう食事もとても美味しく、北欧風家庭料理が基本なので旦那さんも食べやすく感激していました。到着した夜は蔵の中の個室にテーブルが用意され、家族全員で食卓を囲んだのは何年ぶりだろうという感じで、思い出深いディナーとなりました。
キッチンと洋窓が嵌め込まれた食堂には、スウェーデンやフィンランドのアンティーク陶器やガラス、絵皿が飾られていて、北欧と会津の田舎家の融合がとても印象深く素敵でした。
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