こんにちは赤ちゃん
大変長らくご無沙汰してました。
いやはやフィンランドはもうすっかり涼しい秋というか、もうすぐ冬のはじまりな感じです。
今日のタイトルを見て「猫が増えたの?」と思った方、「もしかして…」と思った方もいるかと思いますが…。
実は、9月11日に男の子を出産しました。
生まれた時の体重3835g、身長53cmもある大きな子でした。
2人と1匹から3人と1匹となり新しい暮らしが始まり、ようやく最近は少しだけ落ち着いてまたこうしてブログを再開してみました。
フィンランドへ移住し、たった2ヶ月後の入籍直後に妊娠がわかったのですが、フィンランド語も片言、英語も話せない私に言葉の壁は厚く、病院や保健センターでの検査や診察を受ける際も毎回旦那さんに付き添ってもらわないとさっぱり話が分からない状況の中で、当初はフィンランドで出産するという事が不安になったり、高齢初産ということで心配な面もあり、無事に生まれてからブログではご報告をと思っていました。
私達夫婦は年齢的なこともあり産むなら早めに子供は欲しいねと結婚前から話していましたが、妊娠の兆候が見られた際も、こちらではかなり週数が経ってからでないと初診をしないため、期待してもし違っていたら私が酷く落ち込んでしまうのではないかと心配した旦那さんは、子供がいてもいなくても楽しく暮らせるのだからと言ってくれていました。
私自身はこれまで絶対に子供が欲しいと思っていたわけでもないのですが、タイムリミットが近づくにつれ、これが最後のチャンスなのでは…という気持ちが強くなっていたので、この歳で子供を授かれたということに改めて巡りあわせの不思議さを感じずにはいられません。
私がフィンランドへ来るまで息子は待っていてくれたのかもしれない、とも思いました。
いろいろ心配したわりには妊娠中の経過も順調で、出産自体も病院に到着して8時間程で出産と安産で、最後の方だけ私の体にくらべて息子の体が大きすぎて出て来るのに難儀しましたが、無事通常分娩で産まれてくれました。
妊娠中つわりの酷い時期、言葉が通じず孤独感に襲われた時など、日本の友人達からの便りや小包には涙が出るほど励まされ癒されました。いつも応援してくれて本当にありがとう。旦那さんをはじめ、まわりで支えてくれた方々に感謝の気持ちで一杯です。
そしてブログを通じてのコメントもとても励みになっていました。この拙いブログを読んでくれている皆様ありがとうございます。
まだ先のことですが、息子には日本人の極め細やかな心使いや情の深さ、日本語や日本文化の素晴らしさも知って欲しいと思っています。
これからは子育てを通じてまた新しい世界を体験をしたり、息子とのかけがえのない時間も大切にしてゆきたいと思いますので、更新はしばらくの間のんびりペースになると思いますが、またよろしくお願いします。
フィンランドへ来てから落ち込むことも多々ありましたが、この地で新しい命を授かり、今まで高い税金を納めて来たわけでもない私のような移住者へも、出産や育児に至るまで平等に福祉国家の恩恵を与えてくれるこの国の懐の深さを改めて感じ、いろいろな方々との出会いもあり、やはりこの世界は美しいと思える日々です。
妊娠中に何度も聞いていたAstor Piazzollaの「tanti anni prima 」。
チェロの調べにのせて皆様にも。
maco
2009.09.30 | Comments(86) | プロフィール
