雪
クリスマスは予定通り、ラップランドにある夫の実家で迎えた。
今年は、北極圏のこの町も例年よりずいぶん暖かく、クリスマスはプラスの気温だった。なんだか拍子抜けしていたら、その後、徐々に気温が下がり、マイナス17度くらいになって、何だかほっとした(笑)
今年は子猫がいるので、オーナメントに戯れつく恐れがあり、クリスマスツリーは庭に置かれていた。
Kismetは、雪が降ろうが氷点下だろうが、毎日外へ出たいと鳴いて、寒さなどまったく平気のようで、雪の上を走りまわっていた。猫は炬燵で丸くなる…って、ラップランドの猫は例外のようだ。近所の猫も、雪の中をうろついていた。
気温が下がり、葉っぱや枯れ枝は、雪の女王が息を吹きかけたように、瞬時に凍りつく。墨絵のような白とグレーだけの、音のない森の中を歩きながら、やっぱりラップランドは、冬が一番美しい、と思う。
皆さま、良いお年をお迎えください。
