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不確かな世界の片隅で

世界中で猛威を振るう新型コロナウィルス。ここフィンランドも例外ではなく、人口550万程の小国でも感染者は日に日に増えていていて、3月の中旬から国境封鎖、現在まで学校は全校休校(保育園は除外)、医療従事者や警察関連などの職に就く保護者が面倒を見られない子供に限っては小1〜3年生までは登校可能。レストランやカフェなども閉まりテイクアウトやデリバリーのみ、リモートワークが推奨され、多くの家庭が家でひき篭る生活を送っている。

ヘルシンキ及び首都圏は3/27から3週間あまり続いたロックダウンが解除されたものの、個人的には正直まだ早いのではと感じている。引き続き不要不急な外出は避けるようにと要請は出ているものの、北欧の長い冬がやっと終わり春の光が差しこれから短い夏がやってくるこの季節に、外へ出かける人々は確実に増えてゆくと思う。現に今、街中を避けて森や水辺へ行く人々は増えている。
夕方に家のすぐ周りの海辺へ短い散歩に出ても、前からも後ろからもひっきりなしに人が歩いて来たりジョギングしたり、自転車で走り去ったりと、住宅地などは明らかに平時より逆に人が多い…。

1ヶ月前まで世界がこんな事態になるとは予想もしていなかったことだけれど、それまでの日常が日常でなくなる感覚には既視感がある。私の脳裏には震災後の故郷のことが浮かんでいた。目には見えないものに蝕まれてゆくのではないかという恐怖。
この国はこの世界はどうなってゆくのだろう…絶対に変わらない日常などないのだと、また改めて思い知らされる。

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フィンランドでも国境封鎖の前あたりは一時的に買い占めがおこり、トイレットペーパーやハンドサニタイザーの他に食料品で人々が買いに走ったのは、ジャガイモ、冷凍ブルーベリーなどお国柄が出るような物も…。夫はさらに粉に走った。小麦粉、中力粉など、粉さえあればパンもお菓子も作れるということで。
それでも日々の生活は淡々としていて、買い物へ行く回数は週1に減らし、それも直接店には行かずにスーパーのオンラインサイトから購入し夫が車でピックアップするという事を続けている。
息子も夫もずっと家にいるため、焼いても焼いてもなくなるパンを作るため、オーブンとパン焼き機はフル稼働。1日3食みっちり作る気力はもたないので、私が担当するのは2食か1食だけれど、おやつも食べたいとねだられ常に家の中にはお菓子か料理を焼いたり煮たりする匂いが漂っている。
時間だけはたっぷりあるので、少し手間のかかるお菓子作りに挑戦したり、オンラインで好きなミュージシャンのライプを見たり、エクササイズ動画を一緒にやったり、世界中どこに住んでいても今やネットで同時に繋がっていろいろな事を見たり聞いたり出来るのはすごいなと思う。

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学校のオンライン授業がある朝は時間通りに息子を起こすけれど、他はもう何時に寝て起きてもあまりうるさく言う気もなくなり、もはやほとんど曜日の感覚もなくなってきた…。
ずっと透明なシェルターの中で暮らしているような感覚だ。




2020.04.16 | 暮らし

誕生日つづき

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先日の息子の誕生日につづき、夫の誕生日。9月は毎年、ほぼ毎週誕生日ケーキを作る。
夫のケーキは、ここ数年ガトーショコラが定番となった。上のデコレーションを変えたり、中に何か入れたりと少し変えるだけ。今年は、息子のケーキの時に使ったマロンペーストがまだ残っていたので生地に混ぜこんで、ラム酒を少し垂らして、デコレーションは、イチジク、ブラックベリー、葡萄を飾って秋らしくしてみた。

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今年はイチジクがどこのスーパーでも今までにないくらい手頃な価格で売られていて、朝ヨーグルトに入れたり沢山食べているが、夫と息子はジャム以外は好きではないようで、ほぼ私が独り占め状態。ブラックベリーは、フィンランド語だとKarhunmarja(熊のベリー)と呼ばれていて、森のクマが好んで食べるベリーなのだろうか。

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冬馬は夫向けの濃厚ホロ苦のガトーショコラは今まで食べてくれなかったが、今年は一緒に食べて、マグカップに少しだけコーヒーも飲んだ。ガトーショコラはやっぱりコーヒーによく合う。


2019.09.23 | お菓子/飲み物

ユハンヌス 野の花束

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昨日はJuhannusu(ユハンヌス)夏至祭の前夜で、フィンランド各地の湖畔や海辺ではKokkoの篝火が炊かれ、夜半過ぎまでダンスをしたり歌ったり、クリスマスに次ぐ大切な行事のJuhannusuでは、森や野原で花を摘みブーケや花冠を作って夏の到来を祝います。

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家の周りを散歩しながら摘んだ野の花で、私も小さな花束を作って、ささやかに夏至祭の気分を味わいました。

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夏至の前夜は毎年荒れ模様で天気が悪いことが多いのだけど、珍しく昨夜は晴れていい天気でした。
午前零時近くでも白夜なので仄かに明るく、水辺の風景も美しい夜でした。

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2019.06.22 | 草花木ノ実自然帖

ライラックのシロップ

以前から試してみたかったライラックのシロップを作ってみた。

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摘んできて熱湯につけている時は、けっこう香りが漂っていたけれど、少し煮てから漉して出来上がったシロップは、仄かにライラックの香りがする程度。沢山のライラックを生けておくと香りが強いので、自分にはこれくらいで丁度よく感じる。

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冷やしてから、炭酸とレモン汁を垂らして飲んでみたら爽やかで、このところヘルシンキも暑い日が続いて部屋の中も蒸して汗ばんでグッタリする感じだったので、夏にぴったりの飲み物だと思った。
ネットでライラックのシロップで調べてもあまりレシピがなかったけれど、フィンランド語のSyreenisiirappiで検索してみると何件もヒットして、夏になると作って保存している人々もいるよう。シロップやコーディアルってけっこうどんな花からも出来るみたいですね。

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カゴいっぱいにライラックを摘んで、洗ったあとに一つ一つ茎から花びらだけを取ってゆく作業は時間がかかるけれど、ライラックの香りを楽しみながら花びらが山盛りになってゆく様は、なかなかうっとりとして楽しいのだった。

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来年は砂糖漬けも作ってみようかなと思う。


2019.06.08 | 草花木ノ実自然帖

お正月2019年

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明けましておめでとうございます。
今年もいつものおせちを作り、お正月を迎えました。

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昨年10月に一時帰国した際に久しぶりに行った救世軍バザーで見つけた、たち吉の遊魚とう名前の大きな角皿。その時はフィンランドに持ち帰る荷物がいっぱいで諦めたのだけど、お正月に使いたいなぁと思い、友人に無理を言って送ってもらいました。
藍一色で描かれた海老や魚の縁起の良い雰囲気の柄がいい感じ。夫も気に入ったようで、刺身にいい魚を買って来た時なんかに勝手に出して盛り付けている。

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数の子(Silakan mäti)を、よく行く魚介類の品揃えの良いスーパーで見つけて、さっそく購入。イクラやSiikaというコクチマスの卵はよく売られているのだけど、ニシンの卵は今まで売られているのを見かけたことがなかった。次の週に行ったら跡形もなく消えていたので、他にも買った人がいるのだろうか?
数の子が手に入ったので、福島のおせちに欠かせない数の子豆も作った。豆数の子とも言うようだけど、うちでは数の子豆と言っていたな。あおばた大豆が手に入らないので枝豆で代用。そして塩漬けの数の子の味だけで和えていた記憶なのだけど、レシピを調べると鰹出汁や醤油で味付けされていた。
冬馬は豆類が大好きなので、数の子豆もよく食べてくれた。黒豆は独り占めするほど好きで、汁も全部飲んでしまう。
殻付きの海老が見つからず、今回は皮をむいてあるのを購入。この方が食べるのは簡単だけど見栄えがしないというか…。年末はHummeriと呼ばれているロブスターがやたら売られていたが、かなり値が張るわりに身が少ないので買わなかった。
その年によって材料にも変動がある。今年は日本からあらかじめ、かんぴょうや昆布巻き用の昆布を送ってもらっていたので、また鮭の昆布巻きも作った。これも冬馬は気に入ったようで沢山食べてくれた。

元旦から毎朝、餅を焼いて安倍川餅ときなこに黒蜜をかけて冬馬と食べている。夫は餅が嫌いではないけれど、どこまで噛んで飲みこんだらいいのか困るらしい。おせちをわりと好き嫌いなく息子も夫も食べてくれるので、毎年作りがいがあるのはありがたいことだと言える。

数えてみたら昨年末で10年を迎えた当ブログですが、ここ数年すっかり更新がスローペースになってしまっています。今はお店の告知と兼用でインスタグラムをメインで更新しています。興味のある方はこちらもご覧ください。



2019.01.03 | 暮らし

節目の誕生日

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冬馬に続いて、先週は夫の誕生日。
フィンランドでは節目とされる0がつく年齢のとくに50歳の誕生日は盛大に祝う習慣があるけれど、夫はパーティーなどが苦手なので、とくにやる必要ないと言われていたので、いつものガトーショコラを焼いて、マカロンやベリー類を沢山のせてちょっと飾りを盛り盛りにしただけ。
夫の誕生日当日の夜に冬馬が突然熱を出して、よくなったと思ったら週末にまた具合が悪くなり、ワタワタしている間に過ぎていった…。そんなわけで、夫の誕生日もグダグダになってしまった。

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夫としては、夏休み中に大学時代の友達と、島にあるサマーハウスに野郎ばかり泊りがけで存分に飲んで騒いで祝ってもらったので、それでまぁまぁ満足なのかも。年に何度かは妻子も禁制の男ばかりで集まって、ドンチャン騒ぎをして発散しているので、ガス抜きになっていいのかもね。
それにしても、夫と同年代の友達はすでに成人している子供もいたりして、だいぶ我が家とは年齢が離れていることに今更ながら驚く…。
先は長いね…。お父さん頑張って!

ずっと観たかった「人生フルーツ」というドキュメンタリーをやっとみた。
ああいう風に歳を重ねる夫婦になりたいものだけど、それにはもっと夫を大切にしてあげないといかんなぁと、ちょっと反省した。


2018.09.25 | 暮らし

元旦 2018

2018年の元旦は、日本から遊びに来ていた友人家族と過ごした。
ささやかながら、お節を自分で作るようになって何年か経つけれど、今年は初めて家族以外の人に振る舞うことになり、いつもより力が入った。

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お雑煮も、いつもより丁寧に鰹節と昆布から出汁をとって、福島の味を再現しようとしてみたけど、どうだっただろう。友人の旦那さんは生粋の江戸っ子、友人も東京育ちなので、醤油ベースで少し濃いめの味付けも違和感はなかったようで、喜んでくれたけれど。

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今年は頂きもので丁度いいサイズの昆布があったので、中にサーモンを入れて初めて昆布締めも作ってみた。かんぴょうがお寿司用のすでに味付けされたものしか手に入らなくて、柔らか過ぎて切れたり長さがも足りず巻くのに苦労したけれど、なかなか美味しく出来て家族にも好評だったので、出来れば来年も作りたい。

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友人が伊達巻きと松竹梅の模様入り紅白かまぼこも日本から持参してくれて、食卓が華やいだ。冬馬は初めて食べた伊達巻が大好きになったようだ。私も10年ぶりくらいに食べた気がする。
小布施にある老舗の美味しい栗の甘露煮も持って来てくれたけど、かなり賞味期限が長いので家族でどうぞと言われ、それはまだ手をつけずに大切にとってある。

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献立覚書
黒豆、八幡巻、鮭の昆布締め、いくらの醤油漬け、なます、お煮しめ、金柑の甘露煮、叩き牛蒡、酢レンコン、スモーク海老、紅白かまぼこ、伊達巻。デザートは抹茶と黒豆のチーズケーキ。
ウズラの卵も見つけたので、茹でて煮しめ用に飾ってみた。下半分にビーツの漬け汁を利用して色付けしたのだけど、いい感じに薄もも色に染まったと思っていたら、冷蔵庫に入れたあと水分が出てしまったようでほとんど色落ちしてしまった…。どうやったら色止め出来るのだろうか。
人数も倍なので献立も増やし、いつもよりお節作りにも時間がかかったけれど、今年は少し早めに取り掛かったので余裕を持って出来た。

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シャンパンから始まり、日本酒や梅酒も飲んで、大いに食べて、沢山お喋りして、今年最初の日をとても楽しく過ごすことが出来た。
子供同士も最初は人見知りしていたけれど、最後は打ち解けて一緒に楽しく遊んでいた。冬馬は、友人の息子君から和菓子の手づくりキットを貰って、後日大喜びで作っていた。
友人家族に感謝。



2018.01.07 | 暮らし

クリスマス 2017

すっかりご無沙汰のブログですが、クリスマスの様子を記録として。
2017年のクリスマスは、義母の体調がよくないこともあり、ロヴァニエミには帰省せずヘルシンキで過ごしました。

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昨年は出遅れて、天井につかえる程大きなものしか残っていなかったので、今年は1週間早めにツリーの生木を買いにゆき、丁度いいくらいのサイズのものを飾ることが出来た。しかし早すぎたためか、セントラルヒーティングの効いた暖かく乾燥した室内での葉の落ちようはものすごくて、フィンランドでは1月6日のLoppiainenと呼ばれる公現祭まで一般的にツリーは飾っておくのだけど、クリスマス過ぎた辺りから、少し触れただけでもザザーッと一枝全部の葉が落ちるほどで、やむなく数日前に片付けた。やはりツリーは、伝統的に24日のクリスマスイヴに飾るというのは理にかなったことなのだなと思ったり。

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フィンランドのクリスマス料理のメインであるJoulukinkku(クリスマスハム)を今年は夫が焼いてくれた。豚肉の塊は夫の仕事関係からのクリスマスプレゼントだったのだけど、ついてきたレシピはどうやら低温ローストだったようで、4kgとクリスマスハムにしては小さめにも拘らず8時間もかかったけどジューシーに出来た。仕上げの表面の味つけは毎年ちょっとづつ変えていて、今年はコニャック入りマスタードとピーナツバターに砕いたピスタチオを混ぜて塗ってみたら、香ばしくて美味しかった。

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後は、Graavilohiというサーモンの塩漬けやバルトニシンのマスタード漬け、Rosolliというビーツや人参、リンゴなどが入ったサラダ、Laatikkoという根菜のキャセロールは冬馬が唯一食べられるBataatiという外見はサツマイモそっくりだけど中はオレンジ色の芋で作った。
フィンランドのクリスマス料理やお菓子はシンプルでさほど手間もかからないので、準備も前日くらいからでよいので気軽だ。

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2018.01.07 | 暮らし

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