クリスマスは予定通り、ラップランドにある夫の実家で迎えた。

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今年は、北極圏のこの町も例年よりずいぶん暖かく、クリスマスはプラスの気温だった。なんだか拍子抜けしていたら、その後、徐々に気温が下がり、マイナス17度くらいになって、何だかほっとした(笑)

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今年は子猫がいるので、オーナメントに戯れつく恐れがあり、クリスマスツリーは庭に置かれていた。
Kismetは、雪が降ろうが氷点下だろうが、毎日外へ出たいと鳴いて、寒さなどまったく平気のようで、雪の上を走りまわっていた。猫は炬燵で丸くなる…って、ラップランドの猫は例外のようだ。近所の猫も、雪の中をうろついていた。

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気温が下がり、葉っぱや枯れ枝は、雪の女王が息を吹きかけたように、瞬時に凍りつく。墨絵のような白とグレーだけの、音のない森の中を歩きながら、やっぱりラップランドは、冬が一番美しい、と思う。

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皆さま、良いお年をお迎えください。





2015.12.31 | ロヴァニエミ Rovaniemi

ニューフェイス

夫の実家に子猫がやって来た。

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先代のワイルドなオス猫タレクが亡くなってから1年余、ニューフェイスの小さな猫の名前は、Kismet(キスメット)。フィンランド語で子猫のことをkis kisと言ったりするので、そこからつけたのだとか。同じ名前のチョコレートも売られている。キスメットは、家族みんなのアイドル。

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黒白のハチワレ猫で、靴下をはいてるみたいに4つの足の先は白、しっぽの先も一刷毛したようにちょこんと白くて、なんとも絶妙な柄。
久しぶりに子猫に触れたせいか、いつも我が家のぽっちゃり猫マメを見ているせいか、ものすごく痩せていて小さく感じる。抱っこしても軽くて驚く。我が家のマメは漬物石みたいに重いので、尚更…。
フットワークも軽く、いつも弾丸のようにそこら中を走りまわっている。

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夫の実家の猫は代々家と外と出入り自由にしているせいか、キスメットも時々おじいちゃんと庭に出て、外に出る練習をしている。家族が出かける時と帰って来る時は、いつも通りに面した窓にダッシュして外を見て確認している。一時もじっとしていなくて、かなりお転婆な猫なので、外に出て行ったまま帰らないなんてことになりませんように。

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夫の家族は猫派なのか皆大の猫好きで、独り立ちした甥っ子君もベンガル猫と一緒に暮らしはじめて、こちらも野性的なヒョウ柄が美しく、そしてとってもスマート。どの猫もそれぞれちがっているけど、みんなやっぱり可愛い。

2015.10.27 | ロヴァニエミ Rovaniemi

ラーヌヤルヴィの村へ

今回の帰省では、ロヴァニエミから60km離れたラーヌヤルヴィの村に住むKippisちゃんの家にも訪ねた。

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途中でトナカイが道の真ん中にいて、見ると沢山集まっていた。Kippisちゃんの話では、今はトナカイの追い込みの時期で、一度集めて選別してまた離すのだそう。ラップランドのトナカイは野生ではなく、全頭ちゃんと飼い主がいるけれど、普段は放牧されている。

森が続く道をひたすら車で走ると見えてくる、集落の中にある学校が彼女たち家族の住む家。
会うのは昨年ヘルシンキの我が家を家族で訪ねてくれた時以来だけれど、彼女たちの住む村へ行くのはもう3年ぶりくらい。
久しぶりに会って話も弾み、旦那さんA-Jさんお手製のとっても美味しい黒豆納豆やKippisちゃんの美味しい手料理とお菓子をご馳走になった。大きな機織り機や糸紡ぎ機もあって、草木染めした毛糸も沢山おいてあり、手しごとの世界も家のそこここに。

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ブログではいつも見ていた、A-Jさんが自分で建設中の家も見せてもらった。
思っていた以上に大きくてしっかりとした家は、昔ながらの製法で作られ、いろいろ昔の知恵が詰まっていた。
さらにエコハウスにする計画で、屋根に設置するソーラーパネルも置かれていたり、他にも風力を使った自家発電など、夢はどんどん広がっているよう。彼女たち夫婦のすごいところは、夢で終わらせずにどんどん行動して実現してゆくところ。

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村に来るといつも思うことは、本当の豊かさってなんだろう、ということだ。
この村に住むということは、不便なこともいろいろあるだろうけれど、そこから何かを生み出してゆく逞しい力のようなものを、いつも彼女達から感じるのだった。

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子ども達は最初久しぶりで人見知りしていたけれど、冬馬とあんじん君は特に男の子同士遊びはじめてすっかり打ち解けていた。じゃれあって遊んでいるうちに行き過ぎて泣いたりもしていたけれど、よっぽど楽しかったらしく、ヘルシンキに戻る際には、もっと居たかったとしきりに言っていた。一人っ子の冬馬には兄弟がとても新鮮だったよう。
お姉ちゃんのことりちゃんは、すっかり女の子らしく大人っぽくなっていて、絵が上手で創作が大好き。真ん中の男の子あんじん君は、自分でナイフをつかってかぼちゃをくり抜いたりとワイルドな面もあって逞しい感じ。末っ子のこゆきちゃんは、皆が騒いでいても一人で歌を歌っていたりマイペースで、自分の世界をもっている感じ。
3人兄弟それぞれに個性があって、見ていて楽しかった。

2015.10.23 | ロヴァニエミ Rovaniemi

秋のロヴァニエミ

ヘルシンキは先週秋休みだったので、夫の実家があるロヴァニエミへ行ってきた。
秋のラップランドを訪れるのは初めてで、苔の紅葉を期待していたものの、少し遅かったよう。オーロラも見られず…。何度訪れてもなかなか見られない…。

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義両親のコテージにも行った。いつも来る夏とはまた森の様子は変わっていて、冬枯れのはじまりを感じさせ、辺りは湖を渡る風の音だけの静かな世界。まだ少しだけPuolukka(リンゴンベリー)が残っていて、摘んで食べたり。そして夏の残りのブルーベリーもまだ残っていたけれど、こちらは熟し過ぎて摘むとすぐにつぶれる程柔らかになっていた。

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夫が釣り竿を持ち出して、冬馬にリールや釣り糸の動かし方を教えると言いだして、すぐ側の湖へ。

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冬馬も気に入ったのか、コテージに戻っても一人で何度も自主練していた(笑)夫も子供の頃、父親からここで釣りを教わったそうで、こうやってまた父から息子へと自然の中での教えを伝えてゆくのだなぁと思った。

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2015.10.23 | ロヴァニエミ Rovaniemi

ファミリーヒストリー

長い夏休み後半は、夫の実家があるラップランドはロヴァニエミへ帰省した。
今回の帰省では、さらに北上したノルウェイとの国境付近の町にある、ひいおじいちゃんの所有するサマーコテージへ階段をつけるために、夫や義父も駆り出されて作業が始まり、冬馬も男同士の世界に入りたがり、皆の間をチョロチョロ動き回って、仲間に入った気分になっていた。
それにしても、ひいおじいちゃん御年92歳。最近はかなり足腰が弱って来てはいるものの、ロヴァニエミから車で片道3時間はかかるエノンテキオのコテージに、自分で運転して通っているというから驚く。

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男達が作業している間、私と義母、義祖母(ひいおばあちゃん)は、誰からともなく編み物をしようという事になり、いろいろ教えてもらった。
レース編みが得意な、ひいおばあちゃんから何枚もランナーなどを貰ったことはあっても、義母が編み物などをしている所は今迄見たことがなかったので、てっきりそういう事には興味がないのかと思っていたら、目にも止まらぬ早さで鍋つかみ1枚あっと言う間に編み上げていて、昔はよく義妹と教室にも通っていたという。
その後は、冬馬の着替えがないと聞くと、着なくなった自分のTシャツを型紙もなくサッと切ってミシン掛けして、これまたあっと言う間に小さなTシャツに作り替えてびっくり。
こういう光景を見ると、フィンランド人女性は編み物・裁縫などの手仕事は出来て当たり前なんだな…と感心する。

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ことのほか今回の帰省では、義母や義祖母と女同士深い話をする時間があり、編み物しながら色々話す中で、今迄知らなかった新事実がいくつも飛び出してきた。
義母がアロマテラピーやホメオパシーのセラピストになる前は、英語教師をしていたのは知っていたけれど、スウェーデン語教師もしていたこと、他にもフランス語やドイツ語も日常会話程度なら話せるということを知って、なんというか、才能にあふれた人なのだった。
さらに、ひいおばあちゃんがロシア語を話せることは知っていたけれど、実は父がロシア人で、家では皆ロシア語で話していたため、国民学校(小学校)に入る迄フィンランド語が話せなかったという。
ラップランドでも極北のロシアの国境近くの村に生まれ育ち、第二次世界大戦後に村はロシア領となったため、ロヴァニエミまで逃げて来たこと。戦後何年も経ってから村を見に行ったら、知らないロシア人が自分達の家に住んでいたこと。話しながら、もう帰るに帰れない故郷の村を地図で指しながら涙ぐむ、ひいおばあちゃんの姿がせつなかった。

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ひいおじいちゃんは、北方先住民族サーミの血をひいているし、ひいおばあちゃんはロシア人とのハーフ、ということは夫や冬馬にもその血がほんの少しでも流れているというわけで、さらに冬馬には日本人の血も流れているし、かなり色々な人種の血を受け継いでいる一族ということになる。
今まで私のフィンランド語が拙くて、混み入った話があまり出来なかったというのもあるけれど、夫の家族には様々な歴史があることを知ったのだった。

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2015.07.31 | ロヴァニエミ Rovaniemi

北へ、そしてまた南へ

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クリスマスイブから、夫の実家のあるロヴァニエミへ帰省した。
今冬のフィンランドは全体的に普段よりかなり暖かい方だけれど、そうは言ってもさすがにラップランドは、−20度以下の日もあり、クリスマスの翌日から冬馬は熱を出し、それから夫や私と次々熱が出て、また全員寝込むはめに…。
ここ数年、冬に帰省すると決まって家族全員体調を崩し、ほとんど外出もままならずにヘルシンキへ戻る…ということが続いている。

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今年もまたそういう状況だったけれど、私は冬のラップランドが好きだ。
Kaamos(カーモス)、日本語では「極夜」と呼ばれるこの時期は、白夜の真逆で、ほぼ一日中太陽が昇ることはない。それでも雪があると、その白さが不思議な青白い光を放っていて、ピンと張りつめたどこまでも静かな空気の中で、まったく音のない世界に、シーンという音が微かに聞こえてくるような気がする。
それは私にとって、なんとも言えない懐かしいような風景で、生まれ育った福島の冬や、子供の頃の記憶がよみがえって来る。
辺り一面どこまでも真っ白に雪が降り積もった中、道路も田んぼも境目がなくなって、出鱈目に歩き回りながら一番最初に足跡をつけている子供の姿。自分の原風景のようなものに近いものを感じる。

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大晦日の前日にヘルシンキに戻って来たら、暖かくて海の氷も積もっていた雪も溶けていた。
南の風景もまたいい。それは今まで、海の側に住んだことがなかったから新鮮、という感覚。
毎朝起きるたびに、未だに飽きることなく、海を見に行ってしまう。海辺をぐるぐる歩き回ったり、ずっと先まで遮るものがない地平線を眺めていると、開放感がある。

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新しい年まであと数時間。海辺ではもう何時間も色とりどりの花火が打ち上げられている。フィンランドでは新年など特別な日だけ、花火を打ち上げることが許されている。年明けまで続くのかな?
いつも新年の抱負などもまったく立てないし、流れのままにという感じだけれど、来年はどんな年になるだろう?

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皆さんも穏やかな新年をお迎えください。
Rauhallista uutta vuotta!

2014.12.31 | ロヴァニエミ Rovaniemi

アウランコ国立公園へ

週末、アウランコ国立公園へ行って来た。

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ちょうど子供のための野外劇が行われていたり、白鳥の池では、ひな鳥を連れた白鳥にも会うことができた。

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見所の一つのTorni(塔)を目指して歩いていたものの、途中で何度も迷いそうになり、熊はこっち→という横道に入って行こうとしたり…何度もGPSで確認する夫。

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実はこの日は、アンティーク市のためにハメーンリンナへやって来たのだけど、日にちを間違えていた…。最近こういう間抜けな事をよくやらかす。というわけで、せっかく来たんだし急遽アウランコへ行こうかという事になったのだけど、まさか森を散策するとは思っていなかったので、私も冬馬も素足にサンダル履きという格好。行き交う他のフィンランド人を見てもサンダル履きという人がかなり多く、中にはピーチサンダルで歩いている人もいた…。
それでも、この日は少し気温も下がり森の中はけっこう涼しかったので、虫に刺されたり靴擦れすることもなく往復3時間くらいは歩きまわった。

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ハメーンリンナはヘルシンキから車で1時間半位で行けるそれ程遠い街ではないので、今迄何度も来ているけれど、アウランコの中を歩くのはこの日が初めて。
フィンランドには山といえるものがないのだけれど、ここの塔に登ると辺り一帯の湖や森が360度見渡せて、その眺めは壮観だった。



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2014.08.03 | ハメーンリンナ Hämeenlinna

夏の小旅行

フィンランド各地で連日30度前後まで気温が上がり猛暑が続いているため、クーラーどころか扇風機さえないのが普通のフィンランドの家を逃れて、西部のトゥルクへ向かったものの、あちらはヘルシンキ以上に暑かった…。
クーラー目当てにホテルに一泊して、その夜は久々にゆっくり眠ることが出来た。
翌日は、冬馬の希望でナーンタリにあるムーミンワールドへ。

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ミーやスナフキンは着ぐるみではなくて人が扮装しているのだけど、キンキン大声でうるさく話している子がいるな…と思ったら、ミーだった(笑)。そしてイケメンすぎる爽やかなスナフキンは、足が長ーい(笑)。
冬馬が好きなのはHaisuli(ハイスリ)という黒いモジャモジャの生きもの。日本名だと何でしょう?ちょっとマイナーなキャラなので、なかなか出て来なくて、やっと出て来たので握手してもらえば?と言っても、もじもじしていて、あっと言う間にバイバイ〜といなくなってしまった。

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小さな島全体がムーミンワールドになっているのだけど、日本人が思い描くようなテーマパークや遊園地を想像して行くと肩透かしを食うと思う(苦笑)。ムーミンのキャラクター達の小屋も所々に立っているけれど、そこはフィンランド、全体的にゆるーい感じで仕掛けなどもそんなに凝ったものはない。

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ムーミンワールドは、どちらかというと自然の中で散策を楽しむという雰囲気の方が強く、島内に張り巡らされた遊歩道を、暑さに息切れしながら歩き周る親と嬉々として走りまわる息子…。ムーミン屋敷など天辺まで登る頃にはちょっと目眩がした(苦笑)
ここが開館している時期は、6月〜8月迄と、たったの3か月。一年の半分以上は閉館しているというところも、フィンランドらしいというか。

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2014.07.31 | ナーンタリ Naantali

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